ピン測定治具

工場、現場治具第4弾です。

いまさらですが・・・
私達はプラスチック射出成型用金型も作っています。

金型には、金型内から製品を取り出す「エジェクト機構」があります。
この機構には長いピン形状の部品が使われることがあります。

ピンは製品の形状に合わせて長さ(高さ)を変えて作る必要があり
異なる長さのピンが必要になります。

製作後、確認のためにピンを測定するのですが
長さが異なるため、数多くのマイクロメータなどが必要になり
測定作業に時間がかかっていました。

そこで作られたのがこれです。




デジマチックマイクロメータヘッドを取付け
マイクロメータの測定範囲を超える数値には
スライド機構で位置をずらして、位置決め可能な仕組み。

既存の測定具にアレンジを加えて作業効率を改善した治具です。


設計は弊社の社長、製作は当時入社一年目の宮谷が担当。
なんだか結構作り直していたような気もするけど(笑)

本当は2台製作していたのですが、海外の企業が弊社の工場にいらっしゃった時に
高く評価して頂き1台は販売してしまったため、今は1台のみが残っています。

この治具は製作後も少し手直しがされてから現場投入されました。


そして、後日しっかりカバーも製作。





こういう一手間、良いですよね。
道具に対する愛ですね~ (*´∇`*)