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型技術誌 2月号に掲載されました

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型技術誌 2012年2月号 「金型の未来を拓く技術者たち」(P12~P15)に インタビュー記事が掲載されました。 掲載は私、宮谷、松野の3人のインタビュー記事です。 内容は読んでいただくとして(笑) この中でも触れられていない事を少し補足します。 宮谷、松野は経験年数5年以内で、まだまだ覚える事が 沢山あると感じているようです。 そこで彼らは、どうやって先輩職人から技術を継承してもらうかを考えています。 その中でも私が素晴らしいと思う行動があります。 それは 自分の作ったものを先輩に見せる ことです。 技術者であれば経験があるかと思いますが 自分の作ったものを見せるという事は、褒められることよりも ダメだしの方がはるかに多いはずです。 しかし、そのダメだしこそ、今不足していることを 気付かせてくれるチャンスなのです。 「この刃物じゃ切れないよね~角度が浅いよ」 「あー段差があるなー。位置だし上手く出来てないからだ」 こんな言葉、もし一人きりで作業をしていたら聞くこともないでしょう。 作った物に自信がない、否定されるのが嫌だ、と隠してしまえば、 自分で次に発展するチャンスを潰してしまう。 多少強く言われて、落ち込んだとしても成長しないよりは はるかに素晴らしい事だと思います。 すぐ側に 高い技術を隠し持っている人がいる 。 技術は渡されるものではなく、自分たちで引き出すものである 。 それが彼らは分かっていると思います。 そんな二人は最近、私に作ったものを見せに来ません。 でもね みんなが帰った後に誰がどういう仕事をしたか こっそりチェックしてるんだよね ( ´艸`)ムププ 見せに来ないのは自信がついてきた証拠なのでしょう。 引き出す側から、引き出される側になれるよう頑張ってほしいと思います。

節電対策 その5

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私達ものづくりの現場で欠かせないものの一つに 「圧縮空気」がある。 製品の洗浄や工作機械の駆動に携わる部位、冷却など使用用途は 多岐にわたる。 しかし、意外と見直さない部分でもある。 今年の社内改善の一つの目標として圧縮空気の見直しをすることにした。 優先順位としては 1.リークチェック 2.エアブローノズルの見直し 3.圧力損失を考慮した配管の見直し 4.圧縮空気容量の適正化 等があげられる。 全て平行して実施しているが、すぐできる項目として「1.リークチェック」から実施している。 今回はエアリークによる損失について調べてみた。 一体、エアが漏れるとどれだけの損失が出るのだろうか。 参考になるソフトがあったので試算してみた。 SMCの「省エネプログラム」 http://www.smcworld.com/2002/md1/smc_eco_3.1.htm これにより、直径1mmの穴から定量的に圧縮空気がリークしていることを想定して 試算した結果が以下の通りとなった。   1kwh=20円以上の場合 1㎥あたりの圧縮空気のコストは 2~3円程度に相当するので、今回は1㎥3円で試算した。 試算の結果、年間の損失料金 2.5万円ということになった。 直径1mmのエアリークで上記のような結果だが もし2mmだった場合どのような計算結果になるかも試算した。 結果は年間 10万円の損失になることが分かった。 つまり、リークしている量が多ければ多いほど空気圧縮機が 無駄に稼働し、損失が出るという事になる。 私の所は大丈夫だろう。 と思っていたがいざ調べてみると、継手やカプラから少量ではあるが エアリークしていることが分かった。また古くなったエアブローからもエアリークが見られた。 経年劣化も考えられるが、圧縮空気中に含まれる 水分や油分が効率良く取り除けていなかったことも考えられる。 水分は金属部分の腐食を誘発し、油分はプラスチック部分の劣化を早めることが 考えられる。 特に、エアブローノズルを軽量化するためにPPを使用している場合は 作業環境下に油分が無いかの注意が必要だ。 必要箇所は更新計画を立て、補修または交換する事にした。 他にも検討項目があるので、実施次第書いていこうと思います。