2013年11月15日金曜日

精密板金加工屋さん連携でワークショップを開催しました

先月、海内工業さんと共同でワークショップを実施しました。
私たちにとっては初めてのワークショップとなりました。



準備するときに私たちは色々考えました。
安全に作業してもらえるようにするにはどうしたらよいか。
加工が終わった時、何を感じて欲しいか。
作ったものを大切にしてもらうためにはどうすればよいか。
今回の経験が、体験した人にとって今後の役にたって欲しい。



様々な工作機械を用いて、工夫しながら加工をしてできあがった時の喜びは、経験してみなければわかりません。今回の企画は海内工業さんで、板金でつくるステンレスの箱に、ミヨシで文字彫刻をして名入れをするというもので、自動車関連企業勤務の若手エンジニアの皆さんが参加されました。


板金して立体にする前の方が、彫刻がしやすいため午前中はミヨシ、午後は海内工業さんに移動しての作業です。




ミヨシでは文字彫刻用に作った原版への穴あけと文字彫刻(切削加工)を行ってもらいました。


文字原版の例



原版は各個人の名前が彫ってあり、これを用いて彫刻をします。
この原版も使い終わったら、ネームプレートとして使えるように、プレートに穴をあける作業を行いました。

原版に穴をあける作業




文字彫刻の工程では彫刻機に原版をセットして



板金する前の板材に自分の名前を彫刻します。
この名前を彫刻するのが難しい・・・はずでしたが皆さん上手に加工していました。


初めての経験で時間も読めず、心配していましたが・・・
皆さんすごい集中力で誰も怪我もミスもなく、私が言うのもなんですが大成功に終わったと思います。


工場見学中には色々な質問がありました。
日本のものづくりをもっと良くしたい。そんな想いがビシビシ伝わる質問ばかりです。





今回はワークショップ経験がある海内工業さんにリードしてもらいながらのワークショップでした。
私たちも得るものが多く、今後もこういう取り組みをやっていきたいと考えています。

海内工業さん、参加されたエンジニアのみなさん、ありがとうございました。


弊社で加工した板金がどういう形で箱になったのかというと・・・海内工業さんで記事にしています。
そんな、海内工業さんの記事はこちらになります!

【リンク】
http://amauchi-industry.com/miyoshi-amauchi-work-shop/



2013年11月5日火曜日

高木先生

先日、横浜国立大学の高木先生がお越しになりました。

高木先生とは、大田区主催で行っている「大田区切削研削加工研究会」で知り合いました。
研究会では、コーディネーターとして会員から技術的課題を抽出し、工作機械、切削工具、ケミカルなど、議題に応じて講師を招いて下さてっています。

大田区切削研削加工研究会は加工のプロが集まります。
講演中でも聴講者は疑問に思ったことをどんどん質問する活発な会です。
自分の仕事に直結する内容が多く、とにかく直球な質問が飛び交います。
故に、他の人の質問が凄く貴重なこともあります。


高木先生は工場見学に来たのですが、工場内でも、着座して話をしていても、とにかく技術的な話が絶えませんでした。


工場見学中に金型の組付けをやっていた時の話です。

エジェクタピンのクリアランス調整で実際に触ってもらった時、20μmのクリアランスをピシャリとあてました。
実際に現場で働いていても、意識しないでものづくりをしている人には、数μmの違いを当てるのは難しいのではないかと思います。
研究者として、ものづくりが本当に好きなんだなと感じました。

高木先生と

手にしているのは献本して頂いた「精密機械加工の原理」です。
高木先生と東海大学の安永先生で共著された技術書です。



楽しい話の中にも問題提起もありました。

心配なのは加工技術を経験して(実際に見ていない)いない技術者が設計や企画をすることだそうです。私もそう思います。

会話の中で

穴ひとつとっても必要だからあいてるんですよね。
「なんでここに穴があいているんだろう」
そういった疑問を持つようになってほしいですね。

というのがありました。

意味もなく穴をあけるなんて稀でしょうね。
考えた人の視点を理解することも大切なんだと思います。
そういう視点でものを見ると、昔の人は凄いなぁ・・・と思うことがほとんどですけどw


他にも放電加工の理論や、モーターの進化、良い工作機械とは・・・といった話をしたり、先生からの技術的な質問も鋭く、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
このメーカーのシャフトは鋼材の硬度が低く軟らかいんですよね~などのキラーパスも。。。w
(事実その通りなんです)。

私は実際にものづくりをやっていませんから、とおっしゃっていましたがこうやって現場に来て自分の目で確かめられているからこその知見があるのだと思います。

技術の話をする時の高木先生は本当に楽しそうでした。

献本いただいた本「精密機械加工の原理」は後日ゆっくり読ませていただきたいと思います。
内容は加工機種類と原理が記載されています。超硬合金は1920年にドイツが砲弾の先端部に取り付ける高硬度材である・・・など気になるワードも見受けられました。

加工機本来の力を十二分に発揮するためにも、加工方法はもちろんですが、加工機の原理を理解したいですね。